「理解したつもり」をなくすテクニック
論理的思考の3コマめ。
教材:狩野みき著 世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業
分かってるフリでは、いつか化けの皮がはがれて信頼を失う。
ロクなことない。
理解を深めることなしに、自分の意見をもつことはできない。
理解できていないことを知るためのチェックシート
- 紙を縦半分に分ける
- 左側に「理解していること」を書く
- 右側に「まだ理解できていないこと、疑問に思うこと」を書く
- すぐに浮かばないときは、左側のことを「本当に正しいの?」と自分でツッコむ
- 最後に、左側と関係ないけど疑問に思うことがあったら右側に書き足す
大事なのは、すべて書き出すこと。
頭の中だけもやもや悩んでいたことも、書き出すと意外とすっきりしたりする。
「まだ理解できていないこと」を把握するためには、「すでに理解していること」を知る必要がある。
だから、左側から書いていくのがいい。
ツッコミで一番てっとりばやいのは5W1Hを意識すること。
「漠然とした疑問」を出すには、好奇心が大事。
よい質問の12か条
①「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」
②「なんのために?」「なぜそう言えるの?」
③情報にツッコミをいれる
④必然性を問う
⑤データなどの正当性・妥当性を問う
⑥あいまいな言葉をチェックする
⑦似て非なるものを引き合いに出す
⑧物事の両面を確認する
⑨きっかけ・起源についてたずねる
⑩なぜ「今」なのか、を問う
⑪長期的な展望について聞く
⑫インタビュワーになったつもりで、背景をたずねる
ケースバイケースで、必要なことだけ聞けばOK。
「よい質問」の多くは、相手が聞かれたくない「キツい質問」だったりする。
よい質問とは「理解を深め、本質をとらえるため」の質問だから、あいまいなことに目をつぶるわけにいかなくなる。
相手のあいまいさを指摘することになるからキツい質問になる。
けど、指摘しないでそのままにしておけば理解が深まらない。
理解が深まらないと、影響力のある意見を持てるようにならない。
ただ、キツいことを直接言うと相手もビックリしたり反発したりして、
良い方向へ向かわない。
ものは言いよう。
相手の意見を肯定してから質問する。
面白そうだからもっと教えてほしいということを伝える。
よい質問は、相手をやり込めるためではなく、相手の意見や情報をもっと詳しく知りたいからする。
考え抜くには、目の前にあるのは「事実」なのか「意見」なのかを区別する。
事実と意見を混同してしまうと、思考停止してしまう。
本当に事実なのか、冷静に判断する。