ひトリ芸大生

もうすぐ30になる社会人が、芸大のカリキュラム通り独学で勉強してみるブログ

「理解したつもり」をなくすテクニック

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論理的思考の3コマめ。

教材:狩野みき著 世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業 

 

分かってるフリでは、いつか化けの皮がはがれて信頼を失う。
ロクなことない。

理解を深めることなしに、自分の意見をもつことはできない。

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理解できていないことを知るためのチェックシート

  • 紙を縦半分に分ける
  • 左側に「理解していること」を書く
  • 右側に「まだ理解できていないこと、疑問に思うこと」を書く
  • すぐに浮かばないときは、左側のことを「本当に正しいの?」と自分でツッコむ
  • 最後に、左側と関係ないけど疑問に思うことがあったら右側に書き足す

大事なのは、すべて書き出すこと。
頭の中だけもやもや悩んでいたことも、書き出すと意外とすっきりしたりする。

「まだ理解できていないこと」を把握するためには、「すでに理解していること」を知る必要がある。
だから、左側から書いていくのがいい。

ツッコミで一番てっとりばやいのは5W1Hを意識すること。

「漠然とした疑問」を出すには、好奇心が大事。

 

よい質問の12か条

①「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」

②「なんのために?」「なぜそう言えるの?」

③情報にツッコミをいれる

④必然性を問う

⑤データなどの正当性・妥当性を問う

⑥あいまいな言葉をチェックする

⑦似て非なるものを引き合いに出す

⑧物事の両面を確認する

⑨きっかけ・起源についてたずねる

⑩なぜ「今」なのか、を問う

⑪長期的な展望について聞く

⑫インタビュワーになったつもりで、背景をたずねる

 

ケースバイケースで、必要なことだけ聞けばOK。

「よい質問」の多くは、相手が聞かれたくない「キツい質問」だったりする。
よい質問とは「理解を深め、本質をとらえるため」の質問だから、あいまいなことに目をつぶるわけにいかなくなる。
相手のあいまいさを指摘することになるからキツい質問になる。

けど、指摘しないでそのままにしておけば理解が深まらない。
理解が深まらないと、影響力のある意見を持てるようにならない。

 

ただ、キツいことを直接言うと相手もビックリしたり反発したりして、
良い方向へ向かわない。

ものは言いよう。
相手の意見を肯定してから質問する。
面白そうだからもっと教えてほしいということを伝える。

よい質問は、相手をやり込めるためではなく、相手の意見や情報をもっと詳しく知りたいからする。

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考え抜くには、目の前にあるのは「事実」なのか「意見」なのかを区別する。

事実と意見を混同してしまうと、思考停止してしまう。
本当に事実なのか、冷静に判断する。